初雪が降ったばかりの十勝、11月某日。
寒さが極端に苦手な私と、同じく「寒いから」と冬は室内遊びを好む4歳の息子。
この鈍くさいインドア派の二人が、初めての冬キャンプへ!
今思えば「よくも興味だけで行ったものだ」と、我ながらその無謀さには感心しますが、結論を先に言ってしまうと、こんな私たちでも気軽に快適に楽しめたキャンプとなりました。
十勝らしい晴れ空が高く広がる。
“Tokachi milk café みるね。”でチーズランチ
キャンプの前にまずはランチを。
最近気になっていた、改装され外観や看板が素敵になっていたこちらにお邪魔してみました。
キャンプ場から車で25分、十勝の手造りチーズ工房“十勝野フロマージュ”のチーズをふんだんに使った料理が楽しめるお店“Tokachi milk café みるね。”
ロケーション良し。
ミルク感たっぷりの内外装がカワイイ。
店内に入るとすぐに目に入る、ジェラートのショーケース。
「お食事の前に良かったら」と、サービスで十勝野フロマージュのカマンベールチーズをいただきました。
フレッシュなミルクの味。
美味しい!
十勝食材のラクレットチーズかけ。
濃厚でクセの少ない十勝野フロマージュのラクレットチーズは、もっちりと伸びが良く、ほくほくのジャガイモや甘いかぼちゃに良く合い・・
美味しすぎる!!
食後には、これまたフレッシュミルク感たっぷりのジェラートと、コーヒーを。
大きな窓からは燦々と降り注ぐ日光と、広がる畑の雪景色。
息子共々ゆったりと過ごし大満足のランチタイムとなりました。
スノーピーク十勝ポロシリキャンプフィールド到着
そしていよいよキャンプ場へ。
日本のアウトドアメーカー・スノーピークが運営するこのキャンプ場は、看板一つとっても全てが洗練されていて、
管理棟の外観もカッコ良い!
チェエクインカウンターも、
ディスプレイされたスノーピーク商品たちも、
どれもカッコ良いの一言です。
こちらはスノーピークの全製品が買える北海道唯一の直営店で、実際の製品を手に取って確かめたいというスノーピーカーたちが各地から訪れるそうです。
「機能的で美しく、頑丈で高品質なキャンプ道具を、修理しながら長く大切に使ってほしい」というスノーピークの想いの詰まった製品を一つ一つ眺めていると、長く使えるための工夫や丁寧なこだわりが見えてきて、「ここでキャンプギアを一気に揃えて、たった今からキャンパーになりたい」という妄想にかられます。
宿泊するのは、『住箱』
チェックイン後はお部屋へ。
今回はテント泊ではなく、『住箱』というモバイルハウスに泊まります。
自然とマッチした、点在する住箱。
眼前の雪原や林がドーンと見渡せる大きな窓から日が入り、日中は暖房を入れずとも暑いほどでした。
壁面のキャンプギアにも気分が上がる。
ミニマムだけど窮屈さは感じない、この静かな小屋にいると、贅沢な気持ちになり心が洗われるようでした。
初体験!アウトドアサウナ
そして、今期からスタートするというアウトドアサウナを体験させてもらうことに。
テントサウナ内の温度は60~70℃程度と熱すぎないものの湿度は高く、汗をよくかけ、息苦しくもなく、また薄暗い照明が癒やし効果を呼び、いつまででも入っていたくなる状態。
外気浴では、シャキッと冷たい澄んだ外気がとにかく気持ちよく、視界がクリアになったようなスッキリ感がありました。
本格稼働する際には水風呂も設置されるそう。
アウトドアならではの爽快感に、たまたま一緒になった某撮影のモデルさんたちも、テンションあげあげでした。
まだ幼くサウナは体験できなかった息子も、ソリ遊びを満喫し大満足!
安心できる水回り
サウナ後は管理棟に併設されたシャワールームで汗を流すのですが、キャンプ場らしからぬウォシュレット付きのトイレ、新しい洗濯機、清潔な炊事場、ドライヤーなどなど、水周りも諸々充実しており。
夏のキャンプも快適に過ごせるだろうなぁと感激しきりです。
夕食はテントで鍋!
今回はキャンプギア一式を全てレンタル、設置まで行っていただきました。
夕食は、住箱の横に張っていただいたテントの中で、
アウトドア鍋に挑戦です。
具材を切って市販のスープで煮込むだけ。
(鍋の写真を撮り忘れるという大失態。。。※こちらの写真は参考です)
たったそれだけでしたが、スノーピークのキャンプギアを使って作る鍋は、非日常の特別感があり、
雪の中で冷やしたビールや、
十勝ワインが進む進む。。。
テント内はポータブル灯油ストーブ一台と、鍋用のカセットコンロの火だけで意外と温まり、防寒をした状態であればなんなく過ごせました。
息子大興奮の焚き火マシュマロ
夕食後は、テントの近くに設置した焚火台で、
焼きマシュマロを。
ついにテントいう結界がなくなり、ここは完全なる野外で、背中はたしかに寒いものの焚き火の威力はすごいもので、息子共々キャッキャとマシュマロを焼いて楽しめる余裕がありました。
温かな住箱に戻った後も、シーンと静まり返る林と寝息を立てる息子を交互に眺めながら、しみじみと「豊かな時間を過ごせている満足感」に浸っていました。
朝食はホットサンド
朝目覚めるとすでに大きな窓から日が入り出し、ストーブを消しても再び住箱内は暑い程に。
朝食は、そんなぬくぬくとした中で、ホットサンド作りに挑戦してみました。
食パンにチーズとハムを挟み、携帯コンロに乗せ、
ギューっと蓋をしめて、
溶けたチーズがしたたってきたら完成です。
普段朝は量を食べられない息子も、この表情!
もの凄い勢いでパクついておりました。
極寒の十勝の冬にアウトドアなぞ、経験しなければ「絶対寒くて無理」だと決め付けたまま、私は一生を終えたことでしょう。
「またキャンプしようね!」と張り切る息子の笑顔が眩しく、親子揃って一皮向けたような気になれた【4歳の息子と初めての“冬”キャンプ】でした。