みなさんはじめまして!
士幌町で地域おこし協力隊として活動している、古茂田(こもだ)と玉田(たまだ)と申します。名前が似ているので、よく言い間違われる私たち(笑)どうぞよろしくお願いいたします♪
いきなりですが、みなさんは「十勝」という言葉から、何をイメージしますか…?
自然が豊か… 広大な大地に牛たちがのんびり放牧されている… 食べ物がおいしそう… 新鮮な牛乳… チーズやソフトクリームもおいしい… なんならお肉もおいしい…
そう、「十勝」をなんとなく知っている人は、牛!の顔が浮かんでくる人も多いのではないでしょうか?!
ここ士幌町では、日頃私たちに多くの恵みを提供してくれている牛たちと触れ合ったり、十勝の農業を身近に感じてもらえるスポットがたくさんあるんです♪
そんな士幌町の魅力を「牛の恵みにありがとう❤ツアー」と題して、私たち二人から紹介させていただきます!
旅のはじまりは、士幌町のランドマーク「道の駅ピア21しほろ」
大きな牛舎をイメージして設計された士幌町の道の駅。酪農・畜産の町ならではですよね!
中に入ると、天井が広く開放的な空間に、士幌のおいしいものがたくさん並んでいます♪
「しほろ牛」を一頭買いして、剣先ステーキやしほろ牛丼を提供している「にじいろ食堂」、士幌産じゃがいもの絶品フライドポテトが味わえる「カフェ寛」一も有名ですが、時期によってはパクチーやケールなどの珍しい野菜も並ぶ「士幌農家のおすそわけ野菜市」も魅力のひとつ!夕方だと売り切れているものもあるので、早めの訪問がねらい目ですよ。
今回着目するのは、牛!ということですが…道の駅にもありました!
たくさんのかわいい牛グッズたち!
士幌で酪農・畜産に関わる方がものづくりに励まれた、ここでしか手に入らないオリジナルの商品も並んでいます。私も士幌に来てから牛柄のものを集めるのがマイブームですが、素朴なかわいさがあります。
道の駅ピア21しほろから、国道を走って約5分。士幌市街に入ると、士幌町役場の向かいに「農協記念館」があります。
士幌の農業の歴史がここに…農協記念館
この施設は土日祝日休館のため、来館のチャンスは平日のみではありますが、実はあまり知られていない私たちのイチオシのスポットでもあります!
平日9時~17時、入館は無料で、士幌農業のいま・むかしを楽しく知ることができる施設なのです。
中に入ると…まずは士幌町の立体地図が出迎えてくれます。実は士幌町は、どこかの国の形に似ていると言われているのですが…分かりますか?
正解は…アメリカ合衆国! どうでしょう? 見えてきましたか?笑
どの季節に来ても士幌で育てられている作物が見られるように、と作られた展示があったり…
士幌町の農業の歴史を語るには欠かせない人物、太田寛一さんや安村志朗さんの記念館もあって見ごたえたっぷりの農業記念館。
連続テレビ小説「なつぞら」に出てきた登場人物のモデルになったとも言われているお二人…ここに来れば「なつぞら」の世界により深みが増すこと間違いなしです!
「農畜産物の原料生産をするだけではなく、加工から流通・販売を農民自身が担い、付加価値を得ることで他産業と同じ所得を得られるようにしたい」という想いを貫いたお二人…。農民主体の加工・流通・販売システムを創り上げるまでの歴史を、プロジェクションマッピング上映などを通して楽しく学ぶことができます。
そして…こちらの施設で出会えるのが、100点満点のモデル牛さん(模型)です!
牛の中でも、スタイルのいいモデル牛の審査基準があり、その模範となる牛のスタイルを再現したものらしいのです!
なるほど、確かに顔立ち、佇まい、美しいですよね…。見とれる私たち…。
農協記念館の次は、そろそろお腹もすいてきたのでランチスポットへ。
士幌の美しい山々を目の前に、約20分の絶景ドライブを楽しみながら、「士幌高原ヌプカの里」へ向かいます。運がよければ、放牧されている馬や牛たちにも出会えるかも!
十勝平野を眼下に「しほろ牛」をジュウジュウ味わう!
「士幌高原ヌプカの里」は大雪山国立公園内でありながら、気軽に大自然に触れ合える、標高600mの高原に広がるネイチャーリゾートです!
夏はキャンプやコテージでの宿泊を楽しんだり…夜は満点の星空に心をうたれたり…いつ来ても同じ景色は二度とないという感動が味わえる、士幌町民の私たちも大好きな場所です。
夏は真っ青な空にどこまでもひろがる地平線、冬は雪をまとった十勝平野を、澄んだ空気の中見下ろすことができる絶景スポットですよ~。
ヌプカの里には「焼肉ハウス」というレストランも併設されていて、予約をすれば、広大な十勝平野を眼下に望みながら、ジンギスカンやしほろ牛を味わうことができちゃうんです。
おすすめはもちろん、しほろ牛!!脂身が少なく、柔らかい赤身の食感が特徴の士幌町が誇るブランド牛です。
今日は贅沢に、ステーキを焼いちゃいます!
おいしく食べるコツは、焼きすぎないこと!おいしいお肉には白米も欠かせない玉田です。笑
焼き野菜やおにぎりなどのサイドメニューも注文可能なので、人数や好みに合わせて予約時にオーダーしてみてくださいね♪
お腹いっぱいしほろ牛を味わった後は、山を下って士幌のモノづくりに触れるため、家具工房&カフェブーオへ向かいましょう。
1つ1つ手作りのあたたかさ 家具工房&カフェブーオ
白樺の中にひっそりと佇む「家具工房&カフェブーオ」に到着!ここには牛さんはいませんが、なんと外でお馬さんが迎えてくれますよ。
中に入ると冬は暖炉でほっこり温かく、猫やわんちゃんが暖をとっている、なんとも癒しの空間です。
岐阜県ご出身の吉田さんが、実際に岐阜から取り寄せた美濃焼きや、ご自身で作っていらっしゃる器、小物からテーブルなどの大きな家具まで手作りの作品が並んでいます。
お客様のご要望に寄り添い家具作りをしていらっしゃる吉田さん。
1つ1つ見ていただくと、作品からその丁寧さとお人柄が感じられると思います。
士幌町のふるさと納税のラインナップにもなっている人気のおはじき時計は、木目の個性とおはじきの色合いがなんともかわいい作品ですよ♪私も1つお家に置きたい…
12、1月の冬季はクローズ期間ですが、2~11月は土日のみ営業。家具や陶器の販売だけでなく、カフェ営業もされているので、ぜひお立ち寄りください!
新緑が気持ちいい夏の風景もまたいいですよ~。
あたたかみのある家具に癒されたあとは、甘いものは別腹!ということで、次はカフェでまったりしましょう♪
酪農家のお母さんの想いがたくさん詰まった 佐倉cafe
ブーオから田園風景の中を走ること約20分。士幌の佐倉地区に、青空に映えるライトグリーンの建物が現る…!これが「ファームキッチン佐倉cafe」です。
家族経営の山岸牧場、母の厚子さんが、「たくさんの人が集まりたくなるような空間を提供したい」という夢をカタチにし、平成30年にオープンしたのがこの「佐倉café」です。
すべて厚子さん手作りの気まぐれランチは、牧場で搾乳したミルク、自家菜園やご近所の農家さんが作った新鮮野菜、近隣で採れた山菜などがたくさん詰まった真心いっぱいの一皿です♪
しほろ牛でお腹を満たしてきてしまった私たち。今日はスイーツメニューを注文します。
さすが酪農家さんが営まれているだけあって、乳製品を扱ったスイーツも絶品なのです!
注文を待っている時間は店内でまったり。Cafeも牧場も、家族経営でほっこり温かい雰囲気です。
スイーツプレートは、自家製のヨーグルトやヨーグルトクリームを使ったロールケーキ、ビスケットが程よい食感のティラミスなどなど、こちらも大満足の内容!
食器にもかなりこだわりがあるそうで、スプーンからカップまでとにかくかわいい!
山岸牧場のロゴマークにもなっているミルククラウンのコースターに、山岸牧場直送のホットミルクなんてもう最高にほっこりしますよね( *´艸`)
限定数生産の自家製ヨーグルトも店内でお求めいただけますのでお土産にぜひ♪
ちなみにカフェの営業日は毎週木・金・土・日(冬期間は休業)、ランチは11:30~14:00(L.O14:00)、カフェは11:30~17:00(L.O16:30 )となっておりますので、事前に行く時期の計画を錬って、ご予約をおすすめしております。♪
山岸牧場の酪農体験
実は、佐倉cafeを営んでいる山岸牧場の皆さんは、「酪農のことを少しでも知ってほしい」という想いで酪農体験の予約も受け付けていらっしゃいます!
観光牧場ではないので、体験できる日は限られていますが、牧場内の見学や仔牛のミルクやり、大きな寝わらロールのジャングルジムで遊んだりできる内容になっています!
私たちも体験させていただきましたが、この年になってもわくわくする内容だったので、ご家族連れ、学生グループの皆さんにもおすすめです(※5月頃~9月末頃、繁忙期は体験不可、ご予約は4名以上で2週間前までにお電話かメールにてご連絡を!)。
旅の終わりは士幌のもう一つの道の駅、しほろ温泉プラザ緑風へ! 佐倉cafeからは車で約15分のドライブです。
北海道遺産のモール泉で温まろう しほろ温泉プラザ緑風
まず皆さん…なんとなく聞いたことはある「モール温泉」という言葉。実際はどんな泉質かご存知でしょうか?見た目は薄いコーヒー色でとろみがある温泉ですが…
モール温泉とは、遥か太古の時代より、地中に埋もれた植物が長い時間をかけて堆積し、黒炭に変化する過程で生じるフミン酸やフルボ酸といった、肌をつるつるにする有機酸が地下水に溶けだして湧出する温泉のことなのです!!
植物性(モール)の有機物を多く含み、肌への刺激が少なく、また天然の保湿成分が化粧水の役目を果たすので湯上りはスベスベ肌に~!!
このモール泉は日本でも希少価値が高く、北海道遺産にも登録されています。
露天風呂もあるので、少し涼しい風にあたりながら熱いお湯に入るのもまたいいですよね…
湯上りは、よつ葉乳業のソフトクリームミックスを使ったソフトクリームをいただきましょう♪
実は士幌町には果樹園もあり、本州ではなかなか見かけない果物の栽培も行われているのです!
ハスカップという甘酸っぱいベリーのソースがかかったハスカップサンデーや、士幌特産の奇跡のフルーツ・シーベリーを使ったシーベリ―ソーダも爽やかでおススメですよ~!!
さて、しほろ温泉プラザ緑風で「牛の恵みにありがとう❤ツアー」はひとまず終了です。
道の駅で牛グッズを発見して…農協記念館で士幌の農業について学びながら、100満点のモデル牛模型と出会い…お昼はヌプカの里でお腹いっぱいしほろ牛を味わい(運が良ければ本物の牛と出会い…)…ブーオで手作りの家具に癒されたあとは、酪農家が営む佐倉Cafeで新鮮な乳製品を使ったスイーツに舌鼓…最後はモール温泉でしっかり温まって、よつ葉乳業のソフトクリームをいただく…
いつもは少し遠い存在かもしれない農業や牛さんたちを、この旅を通じて少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです!